「補強で新耐震基準適合へ 能登半島地震にも耐えた鋼材に代わる補強材」小松マテーレ 株式会社


創業80年の歴史の中で培われた感性で独創的な新素材を創造
インフラの老朽化に対応する同社の強みとは

石川県能美市に本社を置く小松マテーレは、染色を基盤に多彩な事業を展開する化学素材メーカーだ。1943年に小松織物精練染工として創業し、1963年に小松精練に社名を変更。その後、創業75周年の節目を迎えた2018年に現在の社名に改称した。同社の強みは、素材開発力だ。ファッション・スポーツなどの衣料分野から、医療関連、電材関連などの資材分野、さらには炭素繊維や超発泡セラミックス建材などの先端材料分野に至るまで広く事業領域の拡大を図っている。

【主な出展内容】

今回の展示では、サステナブルな生地や製品の総合ブランド「mateReco (マテレコ)」から、エコで高い機能性を付与した製品を多数出展する。このほか、耐震補強用資材として現在拡販中の熱可塑性炭素繊維複合材料「CABKOMA(カボコーマ)」をアピールする。同材料をワイヤ状にした「CABKOMAストランドロッド」は炭素繊維をガラス繊維で覆ったもので、軽量かつ高い強度で腐食しない特徴をもつ。すでに重要文化財に耐震補強材として使われており、今後は鉄骨造の工場や倉庫の耐震補強材としても提案していく。実績として、昨年11月には同社の第2製造部棟に耐震補強を施した。この工場は55年前に建設されたが、補強後の構造耐震指標(以下、Is値)は0.6以上である。Is値とは地震に対する建物の強度や靱性、形状、バランス、劣化状況などから算出されるものであり、値が大きいほど耐震性能が高いことを示す。Is値0.6以上は、震度6強~7程度の規模の大地震発生時に安全であると考えられている。事実、今年1月の能登半島地震では、同工場のある能美市は震度5強に見舞われたものの、耐震補強された工場に大きな被害はなかった。

また、当材料を用いた耐震補強工法では、工場の稼働を止めずに施工が期待できる。当材料は軽量なため、鋼材を使用する場合に比べて、足場を減らす事が可能である。そのため、足場の組立・解体を容易に行う事ができ、同工場の耐震補強では休日など工場が稼働していない時間を利用した。

耐震補強以外には、ホームから乗客が落下しないようにする昇降式ホーム柵として駅に導入されている。さらに、板状にした「CABKOMAシート」は、信号柱や標識柱などの補修・補強にも採用されている。(文:落合平八郎広報事務所)

小松マテーレ株式会社の出展情報は下記からご確認いただけます

【写真】天井を筋交に補強しているのがワイヤ状のCABKOMAストランドロッド

【会社概要】
会社名:小松マテーレ株式会社
代表者:代表取締役社長 佐々木久衛
設立年:1943年10月
業務内容:ファッション・スポーツなどの衣料分野から、医療関連、電材関連などの資材分野、さらには炭素繊維や超発泡セラミックス建材など環境共生素材を軸とした先端材料分野まで幅広く事業展開
ホームページ:https://www.komatsumatere.co.jp/

展示会のご案内

【展示会名】
第12回 高機能素材 Week[大阪]-Highly-Functional Material Week-
第4回 Photonix[大阪]-光・レーザー技術展-

【会期】2024年5月8日(水)~10日(金)10:00~17:00

【会場】インテックス大阪

【主催】RX Japan株式会社

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